杏&アプリコッカ

 火曜日の朝、S.h子さんから「2泊3日の旅に出るので、少し早いけれど摘み取った杏を貰ってくれないかしら」と電話を戴いた。
 ローマの杏は『アプリコッカ』と呼ばれ大きく、ふっくりして、中ほどの溝に左右の親指を掛けると、さほど力を入れなくても見事に割れる。果肉は少し柔らかくジューシィで、その甘さと馥郁たる香りの良いこと。日本に戻ってスーパーなどで見かけて飛び付いた杏には、ガッカリした。
 日本の杏は、ローマのアプリコッカとは似て非なる物と判って以来、食べたいと思わなくなっている。しかも少し早めに摘み取ったというのだから、どうしたものか。直に『喜んで』とは言えなかった。「私はこのまま食べているけれど、焼酎に浸けて、杏酒にすれば酸味はないけれど美味しいそうよ」という彼女の説明にも気乗りがしない。彼女が、熟したものを楽しんで、食しているのは知っていたから、粗末にしたくない思いも分かる。 折角声を掛けてくれたのだから、取りあえず「戴くわ」と言えたものの、喜んでという応答ではなかった。 
 が、通話を終えてキッチンに戻り、毎朝摂っているジュース作りを再開しようとして「この中に入れればいい!」と気付いた。慌てて電話し「朝のジュースに使わせてもらうね、ありがとう」と心からお礼が言えた。
  この頃の朝食は、スムージーからジュースに変わっていて、甘いジュースよりもさっぱりしているのが飲みやい。大根、セロリ、人参、グレープフルーツ、リンゴ、レモン...。甘くない杏はリンゴの代わりにつかえそう。直ぐ気が付けば、いい返事もできただろうに、頭の回転の悪いこと。

 火曜日は私が放送に行く日で、彼女も1カ月に1度、竹ノ塚から1時間ほど掛けて近くの歯科に来る。いつもは放送を終える頃、彼女も治療を終えるように予約を入れてくれる。が、今回は彼女が12時15分の予約しか取れなかったので、「お昼が遅くなりすぎるから、別の日に貴女のお家の方へ行くわ」ということで、先週来てくれて『お福米ご飯』のランチを作った。
 今日は、彼女とのランチの予定はなかった。歯科へ杏を戴きに行き、治療がどのくらいかかるか訊くと「1時間くらい」それなら、終わるのを待ってランチが一緒にできる。治療を終えるまで、駅前の手芸店へ行くことに。ミシンが壊れたので、買い替えの為のリサーチをし、歯科へ戻る。治療を終えた彼女は、受付のSさんにお勧めの寿司店を教えてもらっていた。Sさんが書いてくれたメモを貰ってS.h子さんの車へ。ナビに入力したら、松戸だけれど、所要時間15分と出た。松戸って思いのほか近いのだなァ。
 『宝船』という名の回転寿司店は、家の近くの『銚子丸』より、少し小振りな店。それだけに、うるさすぎず落ち着ける。シャリが少し小さ目で、ネタが大きめなので、食べごたえは充分。二人とも貝類が好きなので、彼女は貝だけ食べていた。私はツブ、タコ、赤貝、中トロ2皿、仕上げは『茄子握り』。6皿で満足。このごろ『銚子丸』は『茄子握り』がなくなったら、行く気がしなくなった。〆が茄子握りだと口の中がさっぱりしてとても好ましい。
 良い店を見つけた。これからは、一足伸びてでも『宝船』にしよう。値段はどちらも同じようにリーズナブルで美味しく食べて満足。そのまま彼女は、戴き物と一緒に私を送り「ちょっと上がらせてもらいたいけど、帰れなくなっちゃうから...」と、Uターンして行った。残り惜しいけど、この後の彼女のスケジュールを知っているので、引き留められない。
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 まだ、赤みの足りない杏は、何時もより更に酸味が強く固い。だからこそジュースには良いかもと。他にも枇杷と夏ミカンが入っていた。夏ミカンは小振りなものでも500gを超えるので正確に測れない。自然なフルーツいろいろで暮らしている、彼女の日常が見えるようだ。
 我が家は冬のキーウィだけは、美味しく幸せに食しているけれど、今年はイチジクが実るかどうかというところ。 S.h子さんのところは、庭が大きいので、イチジクなど食べ切れないほど実るそうだが、日持ちしないので、コンタクト取るタイミングが合わず、まだ彼女のお庭のイチジクの味は知らない。
 昨年は「沢山実ったから」と桃を一箱、30~40個ほども戴いて驚いた。小振りだったけれど美味しかった。フルーツコンポートまで作って、暫く楽しめた。
 友人宅の、大きな庭のお陰さまをしみじみ感じている。

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