大阪で①
新幹線の中で11時に車内販売で、ハム玉サンドを購入、持ち込んだお茶でランチ。朝が早かったので、美味しく食べてこのまま美術館に直行できれば、時間も有効に使えると。
新大阪着は12:03改めて新幹線の時間の正確さに感心する。ヨーロッパで、幾分甘い時間の中で運行されている列車に、乗ることの多かった感覚が、まだ残っている身としては、まるで神業のように感じる。
天王寺駅の2つほど先の向かいのビルが『アベノハルカス』56階、高さ300mと。『ラウル・デュフィ展』を開催している美術館は、16階。120点ほどを一度期に見られるという贅沢さ。知らなかった作品にも、たくさん出会える、めったにない機会だった。
作品は私の大好きな、青味を含んだ赤紫系が豊富に使われていて、しかもとてもモダンな構図や配置。素晴らしいデュフィのセンスの良さが見える。壁紙や家具・布の、テキスタイルもやっていた時期があり、その折に身に付けたことが、後に作品の下地になっのだろうと感じるものもある。実際作品の中に自身のテキスタイルの柄や絵が描きこまれていたりすることで、彼らしさが濃くなっているようなものも見られた。
『モーツアルト』という作品の前に立ったとき、モーツアルトの生家を訪れたときの雰囲気が、そのまま漂っているようで、いろいろなことが浮かんできてそのまま暫く動けなかった。
『おすぎとピーコ』のピーコが、ディフィと自分を重ねて語っているDVDが流されていて、こちらも興味深くたった5分の短いものだけれど、幾度も幾度も観てしまった。もちろん彼が好きとしている作品と、私が好きと思う作品は全く違っていたけれど、それもまた面白かった。
1時ごろには入館し、見終わって、カフェで、甘いものを食べてひと休み。高槻めざして天王寺駅に向かったのは4時過ぎで、たっぷりとデュフィを堪能できた午後だった。
この記事へのコメント
①があるから続きがあるのですね。
楽しみにしています。
それにしても美しい絵画ですね~。