渡る世間に

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 小見川から佐原へ送ってもらう時「観福寺の紅葉がどうか観て行きましょう」と回り道をしてくれた。今年の残暑の強さとその直後の急激な温度変化の影響だろうか、赤くなり切らないまま枯れ色になっていた。紅葉の盛りに出会うのは、桜の盛りよりも難しいように思う。

 2時間ほど後に下総中山駅に着き、バックの中に家の鍵がないと気付いてドッキリ。
 7年ほど前、スーパーで手にぶら下げていたキーホルダーが、何かに引っ掛かったのを気に止めず、家に帰ったら車のキー、倉庫のキーなど6個ほどの中で家のキーだけがなかった。もう一度スーパーへ戻って確認したが、無駄足だった。さて、どうしようと思ったとき、その朝寝室の横の窓のロックを掛けずに置いたと思い出した。
 塀の上に脚立を乗せ、その上から二階の手すりに辛うじて両手が掛かったので、懸垂のように体を引き上げ、どうやら手すりに乗り上がり窓を開けることができた。心配しながら見守ってくれていた、お向かいの若夫人は「無理しないで危ないですよう。鍵開けるところへ電話しましょうよ。私がやりますから...」と言ってくれていたけど、無事に中へ滑り込み、玄関へ降り外へ出て「ありがとう。今回はどうやらは入れたワ」と言うと「凄いですよねー。私にはとてもできない」と呆れ気味に言われたと、ご近所のK夫人に話したら「ひとり身の貴女に何があっても、外からじゃ助けられないって夫と心配してたの、私に鍵を預けて置けば?」のお言葉でお預けしたと思うが、記憶は不確かだし、暗くて寒いけど未だ6時。K夫人は何時も仕事の後に回るジムから戻るのは8時過ぎ。まだお留守だろうなぁと思いつつ電話。めずらしいことにご主人が出られた、訳を話すと「彼女に電話してみるね」と。
 バスで戻ってそのままK家へ。「今繋がって、帰って来るって言ってるから、入ってて」と嬉しいお言葉だが、もし私の勘違いだったら...と不安。
 やがてK夫人がご帰宅「この中にないかなぁ」と箱を取り出し「これじゃない?」「あ、これ、これよう!」鍵を掴んで飛び出す背後で「使い終えたら又、持ってきなさいよ。預かるからねー」の声。何と私の渡る世間は暖かい人ばかりなのだろう。嬉しくてトホホ...。

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