金子成人先生

DSC_2541.JPG★香取市くろべ川の夕暮れ
 昨夜8時からフジテレビの『剣客商売』池波正太郎の小説をドラマ化したものを観た。人間味あふれるドラマの中に流れている、人の心の温かさや男同士の友情に、幾組かの親子の情が絡みあい、人の心が味わい深く盛り込まれた2時間だった。最後の字幕に「脚本金子成人」の文字が流れたとき、やっぱり...と得心。
 25年ほども前になるが、六本木にあった脚本家連盟主催の「教室」へ1ヵ月に2回ずつ、6年通った。夫が4月に亡くなる直前までの1年間を金子先生の下で学んだ。口数少なく物静かで、裡に深い人間味を秘めておいでの方の評は、やっと幾らか80枚の原稿が書けるようになってきた頃でもあり、ありがたいお出逢いと思っていた。その1年間で4作品を書き、NHK仙台放送のドラマに応募し、1次に引っ掛かりとても嬉しかった。密かに翌年には5作書いて応募すると決めて、胸膨らませていた4月、夫と突然の別れだった。家庭を持ち、ブティックを経営してフルタイムの活動のなかで、脚本の勉強と原稿書き、ハードだったけれど大きな充実感があった。
「やりたいことは何でもやりなさい、できるだけの協力はするからね」と言い、掃除・洗濯・料理など家事のすべてに、協力してくれていた、文字通り片腕の様だった夫を失い、半身不随になったようで、生きる意欲も失いそうだった。二年後の初夏、三回忌を終えて直ぐ、死神の誘いから逃げるようにローマへ脱出。以後の4年間は別世界で生きることになった。

 日本に帰国したのは2002年の初夏だったから、間もなく18年が過ぎる。ローマで学んだタイル画の作家として10年間展示会活動をし、市川FMのパーソナリティとして3年半、週に1時間の番組を担当したのも良い経験だった。
 昨夜のドラマの中にも金子成人先生のお人なりが見えて、遠い授業のなかで戴いた教えが懐かしく胸に浮かび「良いお方とお出逢いしていたんだなァ」と感謝の思いが満ちて来る。
 毎回先生脚本のドラマを拝見する度に、あのころお教えいただいた『人間味』の大切さは、貴重な人生訓になっていることに気付く。
 今回も良いお勉強をさせていただきました、次のお作品を愉しみにしています、と心のなかで呟きつつテレビの前を離れた。

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