軽やかなひと

画像 水曜日。 9時半ごろN.aさんからお電話をいただいた。2週間ご入院なさっておいでだったとか。退院して数日は「ダラダラ過していましたが、こんなことしていてもと思いまして、貴女にお目に掛かって楽しいお時間を」と仰る。「今日でも、お目に掛かりに飛んで参りますよ」「まぁ、よろしいですか。それでは3時に」となった。今日の予定はすべて投げ出してもいいことにしたが、シーツ交換をして、洗濯だけはできた。ランチは茄子の味噌炒めを作り冷凍ご飯をレンチンして、簡単に済ませて西葛西の『ロイヤルホスト』へ。
 店に入って一回り彼女がお見えかどうかチェック。未だのようなので、それではどの辺に席を取ろうかと見回していたら、入り口に入って見えた彼女と目が合った。
 2か月ぶりぐらいだろうか、少し顔色はお悪いけれどやせた様子もなく、ホッとする。いつもと変わらず、笑いながらローマの楽しい想い出や、先日お勧めした内館牧子の『すぐ死ぬんだから』は直ぐに入手し、面白くて一晩で読んでしまった。その後友人たちの間で回し読みになっているらしく、もう手元にはないのだとか。彼女は作年10月にパリに1週間行って来たのだとか「流石貴女ねぇ、ありがたいお手本をいただきましたよ」と申し上げる。確か彼女が大腸癌の手術をしたのは昨年5月ごろだった。抗がん剤は2週間ピッチだったのでその間に敢行したのだそう。「美術館など全然いかずに、ただただカフェで通行人を眺めていただけです」「それは、私も一番やりたいことです」と心底の同意。彼女は私より少し年長、しかも大手術の後で抗がん剤治療中。何と軽やかなひとだこと! またまた尊敬の念が強くなる。このようにパワフルで素適な友人が居てくれることで、どれほど良い刺激を戴いて居ることだろう。ありがたいお方だ。
 私の内館牧子の本について書いたブログ一遍をプリントアウトし、一筆添えてお送りした手紙をお持ちになっていて「素晴な貴女らしいお手紙」「すみませんヒドイ文字で」「いいえ、とても素敵に個性的な文字です。フランス人は『上手な文字なんかダメ、個性的な文字がいい』と言いますよ」と励まして頂いちゃった。そして、「ネットで2本セットの万年筆を取り寄せたので、貴女に1本使ってもらおうと持ってきました」とおっしゃって、その他パリで買って来たプレートと、生成のマイバック風の手提げ。ローマ時代にのみの市で手に入れたとかの、濃いブルーの焼き物のブレスレット。個人が作ってネットで販売しているポーチを、2個取り寄せたのでそれも1個と、次々に取り出してくださる。私はこの前ルチャーノが土産にくれたピリ辛のトマトソースの瓶詰を、ローマの味を懐かしんで戴こうと、差し上げることに。「あら、彼はもう来ちゃったんですね。これを彼に用意したんですけど...」と。「わかりました秋には又来るでしょうから、お預かりして必ず渡しますし、ご報告もしますね」と受け取る。私の手土産は「あじょうだ」の作業で作った、手縫いの可愛い動物柄のフキンをネズミちゃんと、ひつじちゃんの2枚を差し上げた。「まぁ、なんて可愛いんでしょう。嬉しいわァ」と暫く見ておられた。3時にお会いして、5時に駅まで送って頂いて、改札口で手を振り合って、お別れしてきた。大切なお時間を2時間も頂戴して、楽しくゆったりご一緒で来て、今日も幸せな時間が持てた。
 N.aさんのお陰で、今朝あった不愉快な出来事のストレス状態も、過去へ押し流すことができた。素晴らしい人と一緒に過ごすことで、癒されたようだ。私も彼女のような癒し系の人になりたいなァ。

この記事へのコメント

ポトス
2019年03月25日 21:20
今日の記事、ちょっとびっくり、でした。
水曜、20日ですよね。西葛西駅近くの"ロイヤルホスト"(今回は"ルーチェ"じゃなかったんですね)。実は私もこの日そこに行く予定で。しかも、午後3時約束でした。相手方の都合で急遽葛西駅方面に変更になったのですが。
なんと度々のニアミスご縁。
西葛西にお知り合いがおありになるのは過去記事で存じておりましたが、とても素敵なご友人ですね!
軽やかに出かけるちいさんも、当に軽やかな人。そうして、私は、軽やかになりたい、って思った人でした。
ちいちゃん
2019年03月25日 22:36
ホントにホント!!!なんというニアミス。その内バッタリお目に掛かったりできそうですねェ。どうも浅からぬご縁のようですから、きっとです。楽しみになりました。でもポトスさんもかなり軽やかになられておいでですよね。体調が整い始めておられるのでしょうと、嬉しく存じます。これから、いよいよ良い季節に入ります、更にもう一歩の歩が進められますように、お念じしています。

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