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<<   作成日時 : 2018/10/30 06:56   >>

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 中村昇さんの「読み語り時代小説」第9回目の『野分』を拝聴しに、南柏の今谷上町ふるさとセンターへ行った。1時半からだったので、武蔵野線「船橋法典」駅へ徒歩で行くことに。12時に家を出れば良いということで、昨日のおでんの残りで早々と昼食を済ませ、洗い物をしていると、ハルさんはワイシャツに着替え始めているので、「もうそんな時間なの?」「まだ早いけどでもね」で、私も支度しなきゃなのだ、と慌ただしい気分に。身支度を整え「のどが渇いたからお茶が飲みたいわね」「エッ!ペットボトルのお茶で良いかな?」とハルさん。「温かいのが良いからお湯を沸かしましょうね」「えーっ、駅まで歩く時間が必要だからお湯を沸かす時間はもうないよ。貴女が時間を間違うことは知っているけど、ここまでとはねぇ」と笑いながら呆れている。私は出る時間を間違えてアタフタする癖がある。昼食の片付けの後は、着替えてざっと化粧をして...とバタバタ動いたから、まだ時間があると思ったけど、出る時間は迫っていた。
 この頃時間の感覚がずれがちで、滅多に遅れたことはないけれど、バス停まで必死に走ことは多くなっている。
 ふるさとセンターは、南柏駅から徒歩10分ということで、歩く。会場の入り口に今回お世話をお掛けして、パンフレットなどをお送りいただいた、中塩氏がおいでだったのでご挨拶。お元気そうな笑顔が嬉しい。前から2列目に着席。
 本日は山本周五郎著『野分』を、いつもと変わらぬ独特の読み語りで、75分を読み通された。その周五郎の世界に引き込まれ、中ほどからフツフツと感動が込み上げ、最後には頻繁に涙を拭うため、眼鏡を掛けていられなくなるほどだった。終了後、入り口においでの中村先生に、「又ハンカチを絞るほどに泣かされました」とご挨拶。先生は「この後お茶に行くので、皆さんとご一緒にいかがですか」とお誘いいただいたけれど、「今日は千葉の奥から来てくれた連れの、電車の都合がありますので、このまま失礼します」と。

 会館の前にバス停があるので、駅まで歩きたくないとバスを待つ。たった一停留所だし、徒歩10分の距離。ハルさんは歩きたいでしょうけど、歩きたくない私に付き合って「私も涙が込み上げましたが、こらえましたよ」などと言いながらバスを待ってくれる。こういう時小言も不平も言わず、さり気なく居てくれる懐の深い人柄に救われる。健康のためには歩く方がよいとは、判っているけれど、でも歩きたくない。ウオーキングマシーンで20分、時には40分歩く。が、外を歩くのは好まない。足元の悪いところでつまずいたり、引っ掛かったりしたくないから。数年前にアイルランドで、左足首を捻挫した。あの時の痛さとその後旅行中だったから、治療が遅れて悪化させ、治るまでに思いがけない長い治療時間を要した。しかも未だに時折痛む。あれ以来すっかり歩くのが嫌いになっている。だから安全性の高いジムのウォーキングマシーンで、歩くよう心がけている。私くらいの年齢になると、転倒するのが一番恐ろしい。友人知人が病気やケガで、活動や生活が一変するのは、足の故障が最も多いと思っている。いたって粗忽者だから、これだけ注意していても、転倒することもあるが注意出来る限りは心掛けるつもりでいる。

 南柏のホームで、成田へ向かうハルさんとお別れし、新松戸で武蔵野線に乗り換えるための電車を、待ちながら今日の『野分』の世界が浮かぶ。愛し合った男女なのに、身を引くことで他を不幸にせずに済む選択をし、人知れず江戸を去った孫娘と老人。自分が良ければそれで良いという現代には、存在し難いであろう大きな愛情。私の大好きな『人情』の世界。山本周五郎の書く世界と、それを選び75分間読み切る「当代きっての時代小説の読み手」と評されている中村昇さんの、魅力に浸りきれた午後だった。

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