カルチョッフィ

  家庭菜園が続く道を走行中、珍しいものを見つけて、車を止めた。畑で、カルチョッフィ(イタリア語で食用のアザミ)と思しきものが育っている。入口の戸が開いてい、奥に女の人が作業中。「あの、これ西洋あざみですよね...」と声を掛けつつ中へ。振り向いた女性が「そこはうちの畑じゃないから...、入口空いてた?」「あら、大変。他所の畑に入っちゃったんですねー」慌てて出ようとすると「それなら、向こうの畑に奥さん居るんじゃないの」と、こちらへ近づきつつ「あ、あそこに居る」と。そちらへ行くと「今年初めて植えたんで、良く分からないけど」「食べられるってご存知ですか?」「茹でて食べるって聞いたけどねぇ」と。ひまわりのような見上げるばかりのカルチョッフィの傍に行く。蕾も大きくローマで、食べていたものと同じよう。ただ少し開いているような...、ローマの八百屋で買うものは、しっかり実が締まっている。時期遅し、かもしれない。そんな話をすると「持って行って。いいですよ、どうぞ」と。如何にも欲しそうに見えたらしい。イタリアでは咲いてるところを、見たことがないので、咲く頃に花を眺めたかった。でも、折角下さるというお言葉に、「もっと持って行きなさいよ」「いえ、1個で充分です」とありがたく頂戴した。 画像画像画像画像
 まな板に載せたものの、たいへんな固さで包丁が入らない。これはちょっと違うなァと。茎も外側の皮を包丁の角を使って、引き剥がすと、ブロッコリーの茎のような感じで食べられる。皮を剥くと、その細いこと。これもローマのとは違う。蕾をやっと半分にカットし、レモンの汁を塗りつけて色止め。アクが強いので直ぐに黒ずんでしまう。本来食べられる花びらの部分など、肉が薄くて食べられるところはない。下部だけは食べられそうなので、外側を切り捨て一口大にカットしつつ、レモンの輪切りを擦りつけ色止め。
 オリーブ油に、ニンニクの荒ミジン、唐辛子と共に入れ、少しずつ水を加え柔らかくなるまで炒め煮。塩少々で仕上げた。一切れ食べてみると、懐かしいカルチョッフィの味だ。普通蕾は縦に切るので、首元から花の先までの櫛形。見た目の形が違うし香りも、希薄。それでも懐かしさは味わえそう。炒めるまでの間に、レモンの酸味がしっかり効いていて欲しい。味はレモンとオリーブオイルで整えるので、残りのレモンを添える。
 イタリア製のレバーのソーセージを、極薄にスライスしドライフルーツとナッツの入ったパンを添えて、ワンプレートの夕食が整った。飲める人なら、ワインを添えたいところだが、下戸はちょっと味けない。

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